2008-01-01から1年間の記事一覧

東京23区の「骨太の議論」について

今年も今日で終わりますので、来年に向けての抱負(区議会の場では“宣戦布告” 的な意味?)も踏まえ、東京23区で語られている「行財政に関しての議論」に ついて考えてみます。 *東京23区版「骨太の議論」として、来年は様々な機会に発信していくつもりです…

フルマラソンに初挑戦!

昨日、兵庫県加古川市で行われた「加古川市民マラソン」に参加、フルマラソン 初挑戦で何とか完走しました。 *上の写真はゴール手前150m辺りで。自分で見ても余裕がなくなってます。 もともと5〜10キロ程度のジョギングは日常的にやっていたのですが、9…

神奈川県寒川町の事業仕分けについて

11月8日(土)、寒川町の事業仕分けに“仕分け人”として参加しましたので、 その立場も含めてのコメントです。 まず、この写真です。 前々日、対象事業に関しての“下調べ”に行った際、寒川駅の階段の掲示板に 貼ってありました(町の掲示板等への掲示はどこで…

「議会による事業仕分け」は可能か?

私が事業仕分けを知るようになって3年ほどです。 最初は「見る」だけだったのですが、徐々に「意見を出す」に変わり、今年 7月には町田市の事業仕分けで「仕分け人になる」にまで“昇格”(?)させて いただきました。 いろいろな方のお話を伺いましたが、当…

「異文化体験」について

先週の土曜日、我が家にケニアの男性がホームステイに訪れました。 一泊だけだったのですが、面白い二日間でした。 彼は現在36歳、ケニアのナショナルパークなどに関連した仕事をしている そうで、JICAの研修で来日したとのことでした。 朝、一緒にジョギン…

「指定管理」をどう考える?(日野の投稿記事より)

ちょっと前のことですが、「指定管理者制度」をはじめとした民営化をどう 考えるべきかについて、ある雑誌に投稿しました。「公共サービスの民営化は正しいか否か?」といった“神学論争”的な内容では なく、 ・「民営化が自治体の会計制度の中で正しく位置づ…

大分・教員採用汚職事件に対する県議会の対応について

大分・教員採用汚職事件は、“不正合格”教員の採用取り消しが決まり、 自主退職が続いているとのこと。 「点数の水増」が判明した以上、本人の関わりに関係なくこのような措置が 取られることは、やむを得ないと思います。 しかし、それにしても腑に落ちない…

「国の事業仕分け」傍聴記(3)-今後の展開について

今回の国への実施によって、事業仕分けの認知度も大分上がってきたのでは ないでしょうか(テレビ報道で「事業仕分け」とはっきり言ってくれなかった のはちょっと残念でしたが)。 より一層の効果的なあり方については、前2回の「傍聴記」でも触れましたし…

「国の事業仕分け」傍聴記(2)-手法の面で参考になったこと

今回の事業仕分けは、 ・仕分け人の数が多かった(通常が5人ぐらいに対し、約20人) ・対象事業の関連分野の“有識者”が、仕分け人として加わっていた ・一事業あたりの時間が長かった(通常30分弱が、1時間) ・仕分け人の中に、対象の役所の議員がいた(国…

「国の事業仕分け」傍聴記(1)-国の事業についてわかったこと

8月4・5の両日、国レベルとしては初めて行われた事業仕分け(文部科学省)を 傍聴してきました。 今回は、自治体と比べて“重厚長大”である国の事業が対象ということも あってか、一事業にかける時間が1時間程度である上(通常は30分弱)、 仕分け人には「その…

「峠」(司馬遼太郎)を読んで

と言っても、通読しただけでも10度目ぐらいになりましょうか。 一番最初に読んだのは高校1年の時で、折に触れ、部分読みも含め、何度も何度 も読み返し、その都度「何事かを得た」ような気がします。 内容については、もうほとんど頭に入っているのですが、…

「仕分け人デビュー」を終えて感じたこと・考えたこと

7月26日(土)、町田市での事業仕分けに際し、初めて仕分け人(評価者)と して参加しました。 個人的な満足度・充実度・自己評価という点では、「まだまだ」というのが 率直なところであり、次の機会に向けて一層のレベルアップの必要性を痛感 しています。 …

「事業仕分け研修会」から考えたこと

7月7日、東京財団で行なわれた「事業仕分け研修会」を見てきました。 これは、同財団が行っている自治体職員を対象とした研修プログラムの一環を 公開したもののため、外部の人間はあくまで「見るだけ」です。 今回行われたのは実際の事業仕分けではなく、…

事業仕分けの理想的なあり方とは?−草加市事業仕分けから考える!

6月28・29日の二日間に渡って行われた草加市事業仕分けを傍聴してきました。 新たな“発見”も含めて、今回の感想(収穫!)です。 1.仕分けの議論の仕方はどうあるべきか? 今回の事業仕分けは2グループで行われましたが、意識的に2つのパターン に分けら…

千代田図書館に見る「民営化の“妙味”」

先日、昨年から話題の千代田図書館の仕組みについて話を伺う機会があり ました。 結論として、私が考えたのは、この図書館は公共施設民営化(現在は 指定管理)の非常にユニークな成功事例として残るのではないか、という 点です。 一般的なマスコミ報道等で…

「事業仕分け」のもう一つの活用法

5月31日、浜松市の事業仕分けの参観に行ってきました。 事業仕分けについては、数年前から何度も参観してきましたが、今回の感想 はと言うと、コーディネーター・仕分け人側が一段と“進化”した気が します。 以前のコーディネーターなら、本当に司会程度の機…

外資ファンドによる地域再生

先日、某大学の大学院授業への「追加参加」で、公共インフラへの長期投資 で有名な外資系ファンド・某社の話を聞いてきました。 同社は、世界各地で道路・港湾・空港・上下水道等へ長期投資を行い、これら の公共インフラを“再生”していくのだそうです。 私…

議員は“プロ”か?“ボランティア”か?

5月17日(土)、「開かれた議会をめざす会」主催で同タイトルのシンポジウム を開催しました。 *写真左から、専大教授・小林氏、矢祭町議・菊池氏、立川市議・大沢氏、千葉県議・吉川氏、前我孫子市長・福嶋氏 まず主催者側からの感想です。 「事前申込が必…

「せんたく」をどう考える?

1月に前三重県知事・北川正恭氏らが立ち上げた、 地域・生活者起点で日本を「洗濯」(選択)する国民連合(せんたく) についてです。 マスコミ報道でしか内容を把握していませんが、私が注目し、また、大きな 疑問としてもっている点は、この「せんたく」が、 ど…

地方議員・地方議会を変えるには?

先週は二日連続で「地方議会のあり方」関連のフォーラムに参加してきました。 1)4/23 「地方議会は必要か」(構想日本) 2)4/24 「欧州の地方議会に見る 地方自治の本質」(東京財団) 二日間を通じて感じたのは、 「今の現状から地方議会を変えるには、…

地方議員は“プロ”か?“ボランティア”か?-シンポジウムのお知ら

私が参加している「開かれた議会をめざす会」で、 地方議員は“プロ”か?“ボランティア”か? 〜矢祭町・日当制を通して考える!「地方議員・議会のあり方」〜 と題したシンポジウムを開催することになりました。 「議員報酬日当制」で今話題の福島県矢祭町議を…

東京都と23区の今後の関係−本当に必要な議論とは?−

これまで、東京都と23区の間では、「財源と権限の移譲」に関し、近年の 「国と地方の関係」に似た議論が行われてきました。 現在は、「都区のあり方検討委員会」なる協議組織が設けられ、 「現行の東京都の諸事業の中、どの事業を23区に移行することができる…

天才は創れるか?子どもの脳の発達に関する研究について

今日のタイトルは、「天才の創りかた」(川島隆太、講談社インターナショナル、2004) という本に拠っています。 「脳のトレーニング」で知られる東北大・川島隆太教授が 「どんな生活パターンをすれば脳がよく発達するか?」 との調査に乗り出すとの記事がありまし…

「平成20年度・豊島区予算」を考える

先週で予算審議を含めた第一回定例会が終わり、私は20年度予算案(一般会計) に反対しました。 *私の意見は、http://www.hino-katsuaki.com/opinion/kd_diary.html 反対したのは、来年度予算そのものというより、「豊島区の将来像」として示された 「未来戦略推進…

プロボクサーの世界挑戦の“夢”を応援!

昨日、後楽園ホールで行われたプロボクシングの試合を観戦してきました。 目的は、以前から応援している世界ライト級10位・長嶋建吾選手です。 (写真の赤のグローブ。18古河ジム、http://www.18koga.com/) 02年の世界戦に敗れてから階級を上げて復活を期…

学力論議で語るべきもう一つの「学力」

昨日、土曜放送のNHK番組「日本のこれから『大丈夫ですか?日本人の学力』」 の録画を見ました。 議論の内容はともかく、ヤラセじゃないかと思うほど、いろいろなキャラクター が登場して、盛り上がっていた感じで結構面白かったです。 難を言えば、最前列の…

「オンラインによる所得税申告」体験

遅れましたが、昨日「e−Taxでカンタン申告」を利用して、オンラインに よる申告を終えました。 初めての私にとっては「本当にカンタンか?」と思えるほど、結構面倒でした。 まず、家から自転車で10分ほどの西部区民事務所(他の自治体では「出張所」 み…

「役所の“職員”数」を考える

前回の続きです。 豊島区役所の職員数は実際どうなっているのか? 役所側が「こんなに職員数を減らした」として、公式に発表している数字の 実態を改めて調べてみました。 前回指摘した「非常勤」「再雇用」を入れた数字の“補正”を行ってみます。 平成12年か…

「民営化」と「行政改革」について

先日、「脱『日本版PFI』のススメ」(熊谷弘志氏)という本を読みました。 この本の示唆する「合理的なPFIのあり方」から、「合理的な民営化とは何か?」 、そして、それと密接に結びつく「合理的な行政改革と何か?」、について改めて 考えてみます。…

“仕分け人”になるには?

2月23日、横浜市大・エクステンションセンターで「事業仕分けコーディネーター 養成講座」を受講してきました。 構想日本などが進めている「事業仕分け」では、自治体の個々の事業に対し、 何人かの評価者が、「不要だ」「これは民間でやるべき仕事」「改善が…