「異文化体験」について

hino-katsuaki2008-10-03

先週の土曜日、我が家にケニアの男性がホームステイに訪れました。
一泊だけだったのですが、面白い二日間でした。


彼は現在36歳、ケニアのナショナルパークなどに関連した仕事をしている
そうで、JICAの研修で来日したとのことでした。
朝、一緒にジョギングをしていると、向こうのマラソン選手がやるような、
あの腕を高く抱える独特なフォームで走るので、道行く人の注目の的(?)
になっていた感じです。


また、ケニアでは大人になったらあまり運動などをしなくなるそうで、
彼に言わせると、「そんなことをしなくても十分身体をつかっているから」
だそうです。
これを聞いて私が、「そういうのをナチュラル・エクササイズと言うんじゃ
ないか?」と言ったら、ゲラゲラ笑っていました。
*写真は、ジョギング後、子どもも加わって撮ったものです。


さて、やってきた日、夕食をしながらいろいろと話したのですが、一番印象に
残ったのは、キリスト教の話です。
ケニアではほとんど(?)がキリスト教徒らしいのですが、彼が15分あまりに
わたって一生懸命説明してくれた話を私が理解したところでは、どうも
「本来のキリスト教」とは違うらしい。
私はキリスト教徒ではないし、その本質を勉強した訳でもありませんが、
絶対的存在の神に全面的に帰依して自身を規定するという“信仰”のスタイル
ではなく、
 「家族や友達などが緩やかに集まって仲良く過ごす場を提供してくれる存在」
のような捉え方をしているようでした。


全くの推測ですが、これはおそらく、キリスト教がやってくる以前からの、
彼らのもともとのライフスタイルとでも言うべきものなのではないでしょう
か。
大自然に寄り添いながら、それぞれの地域の中に暮らす人々が仲良く集って
平和に暮らす。
伝統的なアフリカは、本来そのような地域だったのではないか、と思わず
感じさせるような一時でした。