2006-01-01から1年間の記事一覧

「政務調査費」をどう考える?

今“話題”の「政務調査費」についてです。 政務調査費は、 「議員の調査研究に資するため必要な経費」(地方自治法100条) とされ自治体ごとに、その議会の議員に支給されています(支給がない場合も ある)。 今日もテレ朝で「年間テーマとして追った」との…

「認知症」をどう考えるか?

12月17・18日に放送されたNHKスペシャル「認知症」を見ました。 認知症については、数年前から先進的な取り組みに関わってきたこともあって (ご参考:http://www.hino-katsuaki.com/report/report2005-1.html、これ については、豊島区だけでなく、他の自治…

議員定数についての豊島区議会の審議状況②

アップが遅れましたが、区議会議員定数削減についての豊島区議課員の審議状況 続編です。 このブログでの前回報告(12/3)から“急展開”があり、12月7日の議会 運営委員会で、「定数削減を求める陳情」がなんと採択されました。 そして、それを受け、…

議員定数についての豊島区議会の審議状況①

「区議会議員定数を減らすかどうか?」という問題に関しての陳情への審議が、 12月4日の議会運営委員会で行われました。 この「減らせ!」という陳情、豊島区の町内会の連合的組織である「町会連合会」 が出したものです。 「町内会」と言うと、一般的なイメ…

「豊島区議会の議員定数」をどう考えるべきか?

今開会中の豊島区議会には、「区議会の議員定数をどうするか?」に対し、 2つの陳情が出されており、議会で議論がなされることになっています。 現在38名の議員定数に関し、私は次のように考えます。 1.結論 豊島区議会の議員定数は大幅に削減すべき。 …

区議会議員定数に対する「豊島区民の“民意”」は?

様々な施策を語る際、「民意」や「住民の声」という言葉が語られますが、 実際の“声”はどうなのか。 私自身、「区民の声」という表現を使いながら、正直このような疑問を 感じていました。 先日、「区議会議員定数をどう考えるべきか?」というテーマに対し…

「モーニング娘 の『歩いてる』」から考えたこと

「今さらモーニング娘?」 最近、私の周囲では話題にほとんどならないので、最初話を聞いたときは 正直そう思いましたが、その話の内容と歌を実際に聴いてみて考えが変わり ました。 私の「友人の友人」(私は直接知らない)の“熱い”思いの話です。 彼がモー…

尺八の音の多様性と魅力について

一昨日、ヤマハ銀座店での、中村明一氏の尺八によるミニライブを聴いてきました。 *写真は同氏の演奏風景。同氏のサイトは、http://www.kokoo.com/index.html 現在、同氏による「『密息』で身体が変わる」という本(新潮社)を読み始めた ところであり、呼…

都道府県と市町村との関係はどうあるべきか?

都道府県というもののあり方・必要性について、考えてみたいと思います。 「都道府県中二階論」なるものを聞くことがありますが、果たして都道府県は 本当に「中二階」なのか。 先月、新・地方自治フォーラム設立記念シンポジウムのパネルディスカッション …

ETV特集「学校が変わる 子どもが変わる」を見て

11月4日にNHK教育で放送された ETV特集「学校が変わる 子どもが変わる」、 撮っておいたビデオを今日見ました。 杉並区の民間人中学校長である藤原和博氏に関しては、様々な報道・ 解説などがあるので、もちろんその“実績”についてはある程度の知識 はもってい…

首長の多選について−増田知事の4選不出馬表明から考えたこと

一昨日のニュースで、増田・岩手県知事が4選不出馬表明をしたとありました。 増田知事と言えば「改革派首長」として有名であり、様々な事情があったにせよ、 “惜しい”気がします。 「首長の多選」については、これまでも考えることがありましたので、少々 …

チンギス・ハンはどんな人間だったか?

最近、日経新聞を読む時、一番最後のページから読み始めるのがなんと なく習慣のようになっています。 お目当ては、連載小説の「世界を創った男 チンギス・ハン」(堺屋太一)。 まあ、堺屋氏流の独特の“理屈っぽさ”に少々じれったくなることもあり ますが、これ…

「義務教育改革シンポジウム」について

私が関心をもったシンポジウムの紹介です。 「義務教育改革シンポジウム」と題し、11月26日(日)に参加無料の シンポジウムが開かれます。 (主催:東大、読売新聞、ベネッセ。詳細は下記) 今、「教育再生」が大きな課題として取り上げられていますが、個別…

豊島区議会で議員定数についての議論が始まります!

先月にお伝えした「豊島区議会の議員定数」問題ですが、昨日、 豊島区町会連合会より「削減すべし」との陳情が議会に提出され ました。 これで、議会でこの問題についての議論が始まることになります。 ただし、第3回定例会は昨日で終わりましたので、これ…

教育再生-キーワードの一つは「いつでもどこでも選べること」

最近の「教育再生」の議論について一言。 様々な“有識者”の意見等が取り上げられていますが、どうも精神論 や「どういう教育法がよいか?」がクローズアップされている気が します。しかし、その面で議論を進めても、有効な成果は得られない のではないでし…

書評:「日本を二流IT国家にしないための十四ヵ条」を読んで

非常に参考になり、かつ、大いに刺激を受けた本の紹介です。 「日本をIT二流国家にしないための14ヵ条」(木下敏之著、日経BP)。 著者の前佐賀市長・木下氏(http://www.kinoshita-toshiyuki.net)は、 行政関係者の中では、数々の先進的な施策を実現させた人物…

日中首脳会談と北朝鮮核実験宣言の関係

外交問題に関する“仮説”との条件つきで、以下のメールが送信されて きました。要点は、 ・北の核実験宣言は中国が仕組んだものである。 ・訪中が決まってから(=日本側が引くに引けない状況になってから) 特定の状況を作り出せば、交渉を有利に運ぶことが…

シンポジウム−つくろう!使おう!「議員の“通信簿”」

私が全面的に関わっているシンポジウムのご案内させていただきます。 ご関心のある方は是非ご参加ください。 私が事務局を担当している「開かれた議会をめざす会」 (http://hirakaretagikai.com)では、11/25(土)午後に、 「つくろう!使おう!議員の“通信…

市民参加による「事業仕分け」(栗東市)

昨日(9/30)、滋賀県栗東市で行われた事業仕分けを傍聴してきました。 これまでも何度かこの「事業仕分け」を見てきましたが、今回の特徴は、事業の 必要性等を判断する“評定者”が一般市民だということです。 (写真は、机の奥が説明役の市職員、両脇・手前側…

「コンパクト庁舎」に対していただいたご意見①

昨日掲載の「コンパクトな庁舎」に対し、早速下記のようなご意見をいただき ました。 総論としての「コンパクト庁舎」に賛成の方は非常に多いと思いますし、 おそらく区側も正面きって反対はしにくいと思います。 後は、これをどう具体的に落とし込んでいく…

区議会での質問−「コンパクトな庁舎を考える」

9/22から始まった豊島区議会定例会の一般質問で、区庁舎問題についての提言・ 質問を行います。 タイトルは、「『コンパクトな庁舎』を考える」です。 内容は下記の通りですが、要旨としては、「新庁舎は可能な限りコンパクトな 庁舎にすることを目標とする…

商店(街)の活性化−「ガイアの夜明け」(9/19)を見て

今日、テレビ東京「ガイアの夜明け」で、地域の商店街活性化の取り組みが 取り上げられていました。 商店街がまとまって宅配を行う「買物代行」、各店が知恵を絞って 特色ある商品を開発する「一店逸品」等、です。 さて、番組の中でもありましたが、これらの取り…

「自治体の行財政改革」についてのパネルディスカッション

私が関心をもったパネルディスカッションを紹介させていただきます。 「地方分権の時代にふさわしい行財政運営をめざして」と題し、10月5日 に参加無料のシンポジウムが開かれます。 (主催:新地方自治研究会。詳細は下記) この中のパネルディスカッション…

豊島区議会の定数削減について

7年前の初当選以来たびたびテーマにしてきた「区議会議員定数の 削減」についてです。 豊島区議会の場合、法定上限数(地方自治法で定められた“最大限” の議員定数。人口による。あくまで上限なので、これよりいくら少なく してもよい)は38人で、条例で定め…

自治体破綻法制−首長・議会の責任は?

今、様々な場で議論されている「自治体破綻法制」について。 「そもそも自治体に『破綻』などありえない」という考えから反対もしく は疑問を唱える意見があります。 ・自治体には強制的に収入を得ることのできる「徴税権」があるから、 いざとなればこれを…

セミナーのご案内−行政の経営分析−

大阪市において行われている「行政の経営分析」に関するセミナーのご案内です。 大阪市の「行政の経営分析」は慶大教授・上山信一氏の主導の下、今非常に 注目を浴びています。 この話が無料で聴けるというのは、非常な“お値打ち”企画と言えるのでは ないで…

温泉街のよさとは?

「温泉評論家」になるつもりはありませんが、雑感を一言。 遅めの夏休みのレジャーという感じで、義父母とともに、家族で長野県・渋温泉 (http://www.shibuonsen.net)に行って来ました。 ここは初めての体験ですが、特色は、何と言っても「外湯めぐり」でし…

学習会のお知らせ-「Web2.0時代の行政経営」

私も会員になっている行政経営フォーラムで、下記の通り、学習会が 開催されます(会では例会との位置づけですが)。 一般の方の参加も可能ですので、ご興味のある方へのお知らせです。 今回は、「Web2.0時代の行政経営」がテーマです。 「自治体とIT」とい…

教育の課題−「教師」をどう考えるべきか?−

前回(8/18)に取り上げた教育関係著書についての書評の続きです。 著者の考えについて、私は 「教師を“性善説”的にとらえているのではないか。これは問題では ないか?」 と書きました。 この点、ブログに書くだけではなく、直接著者に伝えたところ、早…

書評:「変えよう!日本の学校システム」を読んで

「変えよう!日本の学校システム」(古山 明男、平凡社)を読みました。 教育に関しての「お奨め本」です(私の正直な感想)。 教育について議論をすると、「百人百様の考え方がある」と言っても過言 ではないと思います。 ですから従来、教育に関する本とい…