区議会議員定数に対する「豊島区民の“民意”」は?
様々な施策を語る際、「民意」や「住民の声」という言葉が語られますが、
実際の“声”はどうなのか。
私自身、「区民の声」という表現を使いながら、正直このような疑問を
感じていました。
先日、「区議会議員定数をどう考えるべきか?」というテーマに対し、
客観的な“民意”の把握について、NPOシンクタンク政策過程研究機構
(http://www.ppi.or.jp)より、ヤフーの市場調査システムを活用した
協働調査の提案があり、豊島区民を対象にした調査を行いました。
(回答数905)
調査項目として、10の質問までが標準的にできるので、議員定数の他、
議会・議員に対する区民の意識はどうなっているかについても調べました。
このような形での“民意”の実態調査はおそらく他に例がないと思います。
下記に詳細を示しますので、是非ご覧ください。
1.質問内容
以下の10の項目を設定しました(以下は、質問の文章そのままです)。
1)豊島区議会の議員定数について、現状の定数(38人)は妥当でしょうか。
2)豊島区議会で議員定数の増減について議論するべきだと思いますか。
3)豊島区議会の議員定数は何人が適当と考えますか。
4)現在の豊島区議会をどの程度評価していますか。
5)あなたが区議会を評価する際のポイントは何ですか。
6)現在の豊島区長から提示される予算や条例案に対して、各区議会議員は
どのような賛否の態度をとるべきだと思いますか。
7)現在、豊島区議会えは議会の様々な仕組みの見直しを行っていますが、
この際に区民が意見を述べる機会が与えられるべきだと思いますか。
8)議会の本会議が行われるときに用いられる部屋はどのような部屋が
望ましいと思いますか。
9)「望ましい区議会議員」(=プラスに評価できる議員)とはどのような
ものでしょうか。
10)政治家や政治団体のポスターを街中に貼ることを禁止するべきだと思い
ますか。
2.回答結果(各選択肢の文章は、この通り記載しました)
1)議員定数の増減について
①多いので減らすべきである 45.1%
②現状のままでよい 19.0%
③少ないので増やすべきである 1.8%
④わからない 34.1%
2)議会は議員定数について議論すべきか?
①必ず議論するべき 35.9%
②どちらかというと議論するべき 33.4%
③特に議論しなくてもよい 14.6%
④議論するべきではない 0.8%
⑤わからない 15.4%
3)議員定数は何人が適当か?
①15人未満 8.8%
②15〜24人 21.8%
③25〜37人 22.9%
④38人(現状通り) 14.5%
⑤39〜50人 2.2%
⑥51〜60人 0.3%
⑦61人以上 0.3%
⑧わからない 28.3%
⑨その他 0.9%
4)区議会をどの程度評価しているか?
①大いに評価している 0.4%
②やや評価している 15.4%
③あまり評価していない 42.4%
④全く評価していない 8.4%
⑤わからない 33.1%
⑥その他 0.2%
5)区議会の評価ポイントは何か?(複数回答可)
①各種会議の開催日数 5.1%
②議員の発言頻度 8.5%
③議員の発言内容 32.6%
④決議や意見書・条例等、議会から 14.0%
出される議案の数
⑤決議や意見書・条例等、議会から 45.4%
出される議案の内容
⑥情報公開のあり方(会議・議事録 46.4%
・政務調査費等の公開の有無等)
⑦議会としての区民への広報のあり方 43.0%
(議会だより・HP等、媒体の種類と内容等)
⑧わからない 21.4%
⑨その他 4.0%
6)区長から出される予算や条例案に対し、各議員はどのような
態度をとるべきか?
①そのまま賛成すべき 0.4%
②基本的に賛成すべき 3.0%
③一概に賛成・反対のどちらかとは言えない 75.6%
④基本的に反対すべきである 3.0%
⑤絶対に賛成するべきではない 1.0%
⑥わからない 17.0%
7)「議会の仕組みの見直し」に対し、区民が意見を述べる
機会が与えられるべきか?
①区議会議員だけで話し合うべき 4.3%
②区議会議員と区民を交えた形で話し合うべき 86.1%
③わからない 9.6%
8)議会の本会議用の部屋は専用の議場とすべきか?
①従来通り、本会議専用の議場をつくり、そこ 26.3%
で行うようにすべきである
②従来のような本会議専用の議場はつくらず、48.4%
一般の会議室等で行うようにすべきである
③わからない 21.8%
④その他 3.5%
9)議員を評価するする際のポイントは何か?(複数回答可)
①会議等への出席状況がよい 55.0%
②会議等で活発に発言する 59.0%
③各種の行事等への参加が多い(お祭り等) 18.1%
④議会内でポストに就いている(議長・委員長等) 2.9%
⑤自身の考え・活動内容等についての情報公開・情報発信 79.0%
に積極的である(ホームページの開設・活動報告の発行等)
⑥議員の活動の重点が、個別的(団体・個人等)な要望項目 12.3%
の実現に置かれている
⑦議員の活動の重点が、一般的・全体的な政策の実現に 44.4%
置かれている
⑧議員として様々な判断をする際に、所属政党・団体等の 2.8%
判断を優先する
⑨議員として様々な判断をする際に、個人としての判断 33.0%
を優先する
⑩その他 4.9%
10)ポスターは禁止するべきか?
①はい 37.2%
②いいえ 38.0%
③わからない 21.2%
④その他 3.5%