商店(街)の活性化−「ガイアの夜明け」(9/19)を見て

今日、テレビ東京「ガイアの夜明け」で、地域の商店街活性化の取り組みが
取り上げられていました。


商店街がまとまって宅配を行う「買物代行」、各店が知恵を絞って
特色ある商品を開発する「一店逸品」等、です。


さて、番組の中でもありましたが、これらの取り組みを行う際に大きな
障害になるのが、「商店街全体がまとまれるか?」という課題です。
物語的には、こういった障害を乗り越えて「みんなでまとまる」という
のが「美しい絵」になるのでしょうが、様々なところで話を聞いて
いても、実際は難しいでしょう。
これをどう克服するかが大きな課題と考えます。


この点を克服する一つの考え方として、「商店街にこだわらない
プロジェクト」ができないか、検討・働きかけ中です。
例えば、買物代行(=宅配)の場合、同じ商店街の中の魚屋さんがいた
としても、八百屋さんや惣菜屋さんがいなければ、消費者にとっての
「総合性」の魅力は薄れます。
だとしたら、例えば、A商店街のやる気のある魚屋さんと、B商店街の
やる気のある八百屋さん・C商店街のやる気のある惣菜屋さんが組んだ
方が、消費者にとってははるかに魅力が大きいはず。
特に、「宅配」の場合、同じ商店街である必要性はないはずです。


実は、豊島区の商店街がこの宅配サービスを実験する地域として、
よさそうなところに目をつけています。
豊島区に隣接する他区の地域ですが、既存商店街との距離・道路の
広さ・購買可能性等の面で、“有望な”と見ているところがあります。
特に「他区をマーケットにする」場合、同じ区の中での商店街同士の
いさかい・やっかみあいも防げます。
ある商店街が成功しても、隣がうまくいかなければ、「あっちに
食われた」という意識がどうしても働くのではないでしょうか。


という訳で、従来の「商店街単位の考え方」のみではなく、
「やる気のある個店同士の結びつき」にもシフトしていくべき
ではないか、最近そんなことを考えながら、商店の方とも話を始めて
います。


冒頭のタイトルで「商店(街)〜」と“街”をカッコ書きにしたのは
そのような意図によります。