地方議員・地方議会を変えるには?
先週は二日連続で「地方議会のあり方」関連のフォーラムに参加してきました。
1)4/23 「地方議会は必要か」(構想日本)
2)4/24 「欧州の地方議会に見る 地方自治の本質」(東京財団)
二日間を通じて感じたのは、
「今の現状から地方議会を変えるには、何をやったらよいか?」
という根本的かつ“いつもの”問題です。
確かに欧州の例などから、様々な「理想的改革案」は出てきます。
今回も、
・今の二元代表制ではなく、議員内閣制的なものにする(=議員の中から
選挙で首長を選ぶ)
・選出された議員が行政側に入り、執行に関わる。
・選挙制度を、「個人を選ぶ」ではなく、政党を選ぶ比例代表選挙とする。
・議員の報酬を減らして数を増やす。
などが提案されましたが、今の地方議会で、多数意見としてこれらを受け入れる
ところは多分ないでしょう。
ですから、今の段階では、どうしても「絵に描いたもち」でしかないと思い
ます(議会は多数決で決まりますから、「多数が変わる」でなければ何事も
実現は不可)。
選挙制度をどう変えようが、政治制度をどう変えようが、
「有権者にとって、議員の仕事・使命とは何か?」(=有権者の議員像)
「議員自身にとって、議員の仕事・使命とは何か?」(=議員自身の議員像)
が変わらなければ、地方議員・地方議会は変わらないでしょう。
「地方議員とは何か?」
全てではないにしても、現に投票する方のかなり多くが、
・投票する人間の個別的利益(変な意味でなくとも)を実現する存在
・特定地域の状況にこだわる存在(ですから、私などは時に「お前は本来の
議員ではない」と言われることがあります)
と考えていると思います。
この“常識”が変わらなければ、いかに優れた制度を持ち込んでも本質は変わら
ないでしょう。
どこからこのあたりに切り込むか?
「議会の現状レベルの“刺激的な”実態公開」
と
「議員間の優劣比較」
あたりがキーポイントのような気がします。
これらを受けて有権者意識が変わるのではないでしょうか。
ただ、私自身としては、
「議会改革に自分の全てを捧げる」
より、
「(有用な)政策提案に自分の全てを捧げる」
方がより魅力的で意義ある姿だと考えていますので、大事だとは考えつつも、
この問題に対する「自身の取組み方針」をどうするか、今検討しているところです。