「オンラインによる所得税申告」体験

遅れましたが、昨日「e−Taxでカンタン申告」を利用して、オンラインに
よる申告を終えました。


初めての私にとっては「本当にカンタンか?」と思えるほど、結構面倒でした。


まず、家から自転車で10分ほどの西部区民事務所(他の自治体では「出張所」
みたいなものです)で住民基本台帳カードの交付を受けます。
申し込んでから写真つきのカードができてくるのにまず20分ほど。
できた後、説明をよく読んでいないこちらが悪かったのですが、
 「ここでは公的個人認証は受けられない。区役所に行かなくはダメです」
とのこと。
面倒だとは思いましたが、ここから一旦家に帰ってから区役所に行っても20分
ぐらいですから、役所までの距離がかなりある地方のことを考えれば贅沢な
悩みだとも思い、出直して区役所に向かいました。


区役所についてから、さきほどもらった写真つきICカードに個人認証を
“格納”するのに、20分ほどかかったでしょうか(待ち時間は含まず。自分の
番が来てからの処理時間です)。


次の日ICカードリーダーを買いに行き、何日か後に自宅のPCでやっと
手続きを終えた次第です。


さて、2つほど。


1.個人認証の“格納”をICカード以外でしてもらいたい。


 ICカードリーダーはこのカードを使うときぐらいしか使わないのに、
 「必須で購入しなければならない」ものとなっています。
 例えば、USBに落としてもらえればカードリーダー(私が買ったのは
 3,000円ほど)は不要になり、余計な出費をしなくて済みます。


 もしUSBなら、ひょっとして、役所の窓口の待ち時間が減るのではない
 でしょうか。
 個々人のカードに認証を格納するのは、カードリーダーみたいな機器で
 やっていましたが、区役所窓口ではそれが2台しかなく、「今待っている人
 がいて時間がかかりそうだから、閉庁間際に来てくれれば順番を空けておき
 ます」などと職員が案内していましたが、USBのインターフェースなら
 役所の端末に完備しているはずですから、格納のインターフェースとして
 使える機器が増え、待ち時間も減ると思うのですが。


 因みに、韓国では個人のPCへのダウンロード形式となっており、個人で
 USBへの格納もできるそうです。
 PCへのダウンロードとなると、「鶏が先か、卵が先か」みたいな議論にも
 なりそうなので、とりあえずUSBで渡してくれればと思います。


2.申告に使うソフトのインストールをカンタンにしてもらいたい。


 自分のPCにインストールしなければならないソフトが複数ありました。
 私のようなパソコンに詳しくないものにとっては、結構やっかいな作業
 です。
 カードリーダーのドライバーソフト、Javaソフト、公的個人認証
 サービス利用者クライアントソフトです。


 これらのソフトですが、別々にインストール窓口を探すのではなく、
 「一括インストール」としてもらえれば、利用する方にとってはかなり
 便利になります。
 例えば、ICカードリーダーのソフトをインストール際、ついでに他の
 2つもインストールできるようなサイトだと非常に便利です。
 詳しいことはわかりませんが、これだと、役所の窓口でもらった
 CD−ROMも不要になるのでは?


「手続きの確かさ」上、改善が難しいかもしれませんが、「利用者の便宜」
を第一に、様々な改良が加えられることを期待します。