福岡市長選に注目!!

佐賀市長・木下敏之氏が11月の福岡市長選に立候補を表明されたとのこと。
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http://www.asahi.com/politics/update/0713/SEB201007130001.html


木下氏については、講演・著書等を通じて非常に刺激を受けており、このブログでも何回か書かせて
いただきました。


今回のこと、以下の点から非常に注目しています。


1.経験・実績のある首長経験者の活躍の場が広がる!


  当たり前のことかもしれませんが、全国の地方自治体の中で、意欲・能力の面で優れた首長は
  ほんの一握りしかしないと言われています。
  ほとんどの首長は、総与党体質と事なかれ主義的雰囲気の“蔓延”する議会の上に胡坐をかき、
  継続的に目の前の案件を処理しているだけかもしれません(まあ、「何もしない」だけならまだ
  しも、本当に問題なのは、「余計な色気を出す首長」なのかもしれません)。


  一方、優れた首長といえども、同じ自治体で何期も再選を重ねるのは非常に難しいことです。
  ことに、改革派の首長にとっては、「改革 → 新たな敵の発生」という構図は大なり小なり
  仕方がないのでそう言えるでしょう。
  また、たとえ「敵が少ない」にしても、どんな首長に対しても多選批判が出る傾向にあるので、
  三期目ぐらいでの“引退”がよく見かけられます。


  できるだけ多くの自治体を「有効な経営改革を志向する方向に変えていく」ためにはどうすればよいか?
  上記の2つの状況を併せ考えると、
   「優れた首長経験者が、別の自治体の首長も務めていく、といったことがよいのでは?」
  と個人的に考えていました。

  
  今回の木下氏の件、まさにこれにあてはまるのではないでしょうか。


  木下氏の提示する「福岡ビジョン」と、それ受け入れる福岡市民の“懐の広さ”(?)がマッチするか、
  私は大きな見物だと考えます。


2.道州としての九州の動きが活発化する!?


  佐賀市をはじめ、九州各地の都市を語る際、木下氏は「福岡を中心としたアジア経済圏」的なイメージ
  をもたれていたものと記憶しています。
  ですから、もしご本人がその中心都市の責任を担う立場になったなら、その動きが加速するのでは、
  などと考えるのは私だけでしょうか。


  道州制については、様々なイメージが語られていますが、単に統治構造・政治組織の一部として語られる
  道州制は、そこに住む人間の生活に合った形とはどうしても考えられません。
  その意味で、経済圏としての一体性・有機的関連性・将来の一体的発展の姿がイメージされないと、
  「本当に役立つ道州」にはなりえないのではないでしょうか。


  その意味で、木下氏の語る九州の将来像、私にとっては「極めてストンと理解できる道州のイメージ」
  でした。


  福岡市と九州の将来像に期待します。


以上、変化の可能性をもつ、11月以降の福岡市への期待です。


さて、肝心の我が豊島区はどうするか?
やはり根本を変えなければダメか?
福岡のことを考えながら、この点も真剣に考えなければなりません。