「健全な感覚の住民」VS「旧態依然の(?)自治体方針」

7月25日(日)、豊島区内に配達される新聞主要紙に、私の「意見広告」を折込み広告として入れ
ました。
 *チラシそのものではありませんが、内容は以下です。
      ↓
  http://www.hino-katsuaki.com/report/report2010-1.html


上記の通り、今回の「意見広告」は、豊島区が進めている「お金のかかる様々な開発事業」の問題を
指摘するものです。
新聞折込以外にも、知人等に送ったりしましたので、この一ヶ月ほど、様々な“反響”が数多く届いて
います。
まだ“反響”が続いている途中ですが、今回の“反響”の数の多さと内容には、正直言って、嬉しい誤算(?)
があったと考えます。


1.嬉しい誤算・その1
   「住民は、シンボリックな言葉やモノに騙されやすい」わけではない!

 
   意見広告の内容のように、豊島区の進めようとしている「都市再生」、「再生」ではなく、
   大々的な開発事業・公共事業そのものです。
   それを「再生」や「環境」「文化」といった言葉でカムフラージュしようとしているのが
   実情です。
   例えば、
    ○新庁舎の建設 → 世界に誇れる環境庁
    ○路面電車LRT) → 環境にやさしい、人にやさしい
   といったところです。


   「何となくイメージがよくてネーミングも悪くなければ住民もそんなに反対しない」という
   のがこれまでの「右肩上がりの時代」の自治体の方向性だったとすれば、今の豊島区はまだ
   “前時代的な考え”にとらわれていると言えます。


   私に意見を寄せてくれる方は私の意見に近い方が多いはずですが、それにしても今回は、
   私の意図を極めてよく理解していただいた方が多い点から考えると、豊島区(=役所、区長)
   よりも住民の方がずっと健全で進んだ考えをもっていると言えるのではないでしょうか?


2.嬉しい誤算・その2
   豊島区民の“保守”は、合理的な“保守”?


   豊島区は、どちらかと言うと、「政治的な意味で現状維持派が多い」と言われています。
   もちろん悪い面ばかりではありませんが、例えば議会を見ると、「『圧倒的な多数与党』
   (=自民・公明・民主・社民・生活者ネット)対『少数野党』(=共産)」という構図が
   長く続いてきたと言えます。
   *上記「与党」は、「首長与党」という意味。


   この構図を、みれば容易に想像がつく通り、豊島区の体質が大きく変わる可能性はまず
   ほとんどありません。


   今回私に意見を寄せていただいた方の中には、上記の与党を支持されてきた方が多いよう
   なので、その意味では政治的な保守派に分類される方が多いのでしょうが、意見の内容
   から判断すると、決して現豊島区政を容認しているわけではなく、むしろ、「大きな転換」
   を求めている方が多いと考えられます(ただ、これをどこまで区民全体の中に“類推”できる
   かについては、より詳細な検討が必要ですが)。 


   この点から考えると、豊島区の多くを占めるであろう“保守派”は、現体制容認を志向する
   ばかりの“保守”ではなく、改革志向の、「合理的な保守」と言えるのではないでしょうか。


という訳で、今回の「意見広告」を通じ、現豊島区政よりもずっと“健全”で、“進んだ”住民意識
を知るよいきっかけになりました。