豊島区の新庁舎は“不完全な”役所になる!?

豊島区新庁舎についての追加です。


新庁舎についての説明は議員全員が参加する豊島副都心開発調査特別委員会(=副都心委員会)で
行われるのですが、一昨日、同委員会がありました。


「新たに発覚した問題」とは、新庁舎に入る部署(部課)に関わる内容です。
これまで、現状の1.5倍の新たな庁舎をつくる大きな理由の一つとして、「現状のように部署が別々の
建物だと、区民に不便だ」という点が挙げられてきました。
ですから、新庁舎では、当然、全部の部署(部課)が入るものと、私を含め、誰もが思っていたはず
です。


ところが、今回、「新庁舎 各階レイアウト計画」という資料をもとに説明がなされた際、4Fの
保健福祉部のところで、生活福祉課(生活保護関係を担当)については、「新庁舎に入る内容を検討中」
との“一言”があったため(ただし、資料には一言もなし)、私がこの点を取り上げたところ、
  ・生活保護関係業務については、現在2ヶ所に分けて行われているが、区の西部地域での拠点は
   継続する。
  ・西部地域だけでなく、生活保護は「地域密着」の観点から、新庁舎ではない他の拠点での実施
   を考えている。
  ・新庁舎での生活保護関係業務は必要最小限(?)の相談程度とする。
といった答えがありました。
“意訳”しますと、
  ・新庁舎では、生活保護に関しての相談等の業務は原則としてやらない。
  ・生活保護に関する業務は、新庁舎以外の場所を用意し、そこへ対象の区民に行ってもらう。
ということになるでしょうか。


副区長の説明によると、「これは、(生活保護に関係する区民を)排除するものではない」とのこと
ですが、実質上、
 「新庁舎には、生活保護の対象になっている方・生活保護について相談しようとする方は、来て欲しく
  ない!」
と言っているようなものだと言われても仕方ないと思いますが、どうでしょうか?


なぜこんなことが起こるのか?


いろいろな“推測”ができますが、「少なからぬ方々」が言うように、
 「区役所の上部にあるマンションをできるだけ高く売るための方策では?」
という考え方も、決して“邪推”ではないと思います。


確かに今回の新庁舎計画、区役所上部のマンションを一定価格以上で売ることが、事業の収支の上での
必須条件となっています。
そして、その「一定価格」を超えて販売できた場合、「超えた部分」については、それがそのまま関係者
(事業計画上は、マンションをとりあえずまとめて買った上で一般に販売する、2つの事業者)の利益と
なります。
ですから、
 「できるだけ高くマンションを売る!」
ということは、一部の関係者の間では、“至上命題”になっているはずです(=事業構造上言えること)。


そのため、新しく高級感あふれる新庁舎(なんせ、「世界に誇れる庁舎」をめざしているようなので)
に「相応しくない方々」ができるだけ来ないで済むような工夫をし、その具体的な現れとして、
生活保護関係を新庁舎から外す」という考えが出てきたのでは?


繰り返しますが、以上のような推測は、決して私だけの“邪推”ではありません。
多くの区民が「そんなところだろう」と見ています。


この問題に限らず、新庁舎については、これまで同様、随時この場で報告・指摘していきます。