面白そうな旅行商品
一昨日の新聞記事で、
「3泊でフルマラソン
ニューオータニがプラン
GW中、皇居周辺で」
という見出しのものがありました。
↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100408-00000004-minkei-l13
ニューオータニの「旅行商品」で、
・ホテルに宿泊しながら、3日間かけてルマラソン完走をめざす。
・専門家のサポート・指導も受けられるので、初心者も参加できる。
・コースは皇居周辺。
・ランニング中に栄養補給のバナナの提供もあり。
といったものです。
*参考までに、プラン内容の詳細は、
http://www.newotani.co.jp/tokyo/stay/tower/plan/seasonal/gw_running/index.html
別に、同ホテルの宣伝を頼まれたわけではありませんが、なかなか面白い商品だと思い
ましたので、一言。
1.ランナー(というより、ジョギング愛好家)には魅力的な企画になる?
実際、どれほど“売れる”かわかりませんが、結構魅力のある商品だと思います。
特に、「一度フルマラソンを走ってみたい」と考えているジョギング愛好家などにとって
よいのでは?
私は一昨年、初めてフルマラソンを走りました。
(http://d.hatena.ne.jp/hino-katsuaki/20081224)
その前も、5〜10キロほどは時々ジョギングしていましたが、やはり、
「一度はフルマラソンに挑戦したい!」
と前々から思っていました。
でも、「42.195キロ」はとてつもなく大きな壁に感じられ、フルマラソンは
あくまで夢といった感じ。
そんな時、本屋で
「忙しいビジネスマンが3ヶ月でフルマラソンを完走する方法」
というタイトルの本を見つけ、
「なんだ、俺だってできそうだ!」
と考えて、3ヶ月で
10キロ
↓
15キロ
↓
20キロ
↓
30キロ
↓
本番=42.195キロ
と“最長走行距離”を延ばしていきました。
フルマラソンを実際に走る人も多いですが、上記の私のように、「いずれは・・・」
と考えている「潜在的チャレンジャー」も相当数いるのでは?
そんな「潜在的チャレンジャー」にとっては、一気にフルマラソンに向けて走行距離を
延ばすことには大きな不安を覚えるはずです(日常生活で20キロなど走ることなど
ありませんから)。
そんな時、この商品のように、「3日間かけて走り切る」という“ミッション”は、
ちょうどよい目標設定になると思います。
しかも、仲間がいる上、専門家のサポートや応援もあるのですから、一人で不安を
感じながら走るよりは、ずっと「壁を越しやすい」と考えます。
まあ、「潜在的チャレンジャー」だけでなく、「のんびりと皇居周辺を走ってみたい」
人にとってもよい商品かもしれません。
ついでに言うと、「連休中、都心は人が少なくなる」ということは、ホテルの宿泊者も
少なくなるはずですから、その辺の狙いとしても、どういう効果があるか、結果には
関心があります。
2.他でも、類似の(or発展的な)取組みができるのでは?
私は旅行を商売にしている人間ではありませんので、以下は「素人の勝手な思いつき」
です。
でも、こんな形で各地で取組みが出てきたら面白いと思うのですが・・・
1)外部から人を呼び込む活性化策(?)の一環として、地方のまちが取り組む
大々的なイベントにはならないでしょうが、「大都市の中よりも走るのに快適なところ」
は各地でいくらでもあるはずです。
そんなところが、10〜15キロぐらいのコースを組んで、途中に商店街や公共施設など
を“かませ”て、休憩・サポートのスポットとすれば、
「快適なランニング、かつ、心のこもったもてなし」
として、充分“商品”になるのでは?
私は以前から各地の「まちの駅」(http://machinoeki.com/topflame.html)の取組みに注目
していますが、特に面として「まちの駅」が拡がっているところなど、立地上からもこんな
取組みにあっているかもしれません。
先日も、所用で訪れたついでに、埼玉のある「まちの駅」を歩いて“実感”してきましたが、
あそこなど、まち中を通る道路と、郊外の道路・郊外を流れる川に沿った道路などを
組み合わせると、結構よいコースができそうです。
フルマラソンコースの設定は無理としても、こんな取組みならできそうな気がします。
*「まちの駅」の中には、「健康の駅」としてアピールしているところもあります。
上記など、「健康の駅」のテーマとしてもよいと思います。
2)既存のフルマラソンと結びつけた「タイアップの取組みとして
今回のニューオータニの取組みでもひょっとしたらアドバイス的に話があるのかもしれませんが、
「3日間の予行演習」が無事に済めば、次は当然「本番のフルマラソンは?」となるはず。
したがって、上記1)をどこかのフルマラソンと結びつける形で行うことができれば、
マラソンを狙うランナーにとっては、一層魅力がアップすると思います。
これでマラソン参加者が増えれば、1)と2)で“一石二鳥”の効果が期待できるのでは?