「まちの駅全国大会(11/7)」から

hino-katsuaki2009-11-10

11月7日、鹿沼市で開かれた「第12回まちの駅全国大会」に参加してきました。
(写真は、まちの駅連絡協議会会長である、新潟県見附市の久住市長です)


「まちの駅」は特別な建物ではありません。
最低限の“機能”を備えれば、商店から公共施設まで、全ての建物がまちの駅に
“昇格”(?)します。
その機能も決して特別なものではなく、
 ・休憩:誰でもトイレが利用でき、無料で休憩できる。
 ・案内:まちの情報を紹介する。
 ・交流:様々な人の出会いの場となる。
などが主なものです。
やはり商店が多いようですが、私が見た中には、なんと個人の家が「まちの駅」化
したものもありました。
全国には約1,400の「まちの駅」があるとのこと。
*「まちの駅」の内容や「どこにどんな駅があるか?」等については、まちの駅
 連絡協議会の下記HPをご覧ください。
 http://machinoeki.com/topflame.html


「道の駅」がロードサイド型の単独店舗なのに対し、「まちの駅」は商店街の中に
ある複数のお店が「まちの駅」化するので、“面”として、上記の機能を発揮する
形になります。
従って、面積の大小は別として、地域をあげた取組みと言えるでしょう。


今回の大会では、成功事例等の紹介もありましたが、参加者(250人ほど)が5つに
分かれた分科会では、10年以上を経過する中で生じた問題点・悩みごとなどについて
も率直に意見交換されたようです。
私が参加した分科会では、
 ・時間が経過すると、参加した“駅”の間でどうしても温度差が出てくる。
  モチベーションを維持するにはどうしたらよいか?
 ・そもそも「まちの駅」のコンセプトが曖昧過ぎるのではないか?曖昧なままだと
  各参加者が様々な(バラバラな)思惑・期待を抱いて取組むことになるので、
  時間が経つと一体性がとれにくくなる。
などの「そもそも論」的な意見も聞かれました。


私は、身近な公共施設などが
 「気軽に」入れる
      使える
      人と出会える・・・
ようになればよいと考え、「まちの駅」が参考にできないか、そのエッセンスを
知りたいと考えて参加しています。
(このような側面を最重視している「まちの駅」も数多くあるようです。例えば、
今回詳しくお話を伺うことができた「まちの駅女寅(めとら)」(島根県東出雲町
http://www.izumo-net.ne.jp/~matinoekimetora/)など))
しかし、上記の「そもそも論」に見られるように、商店街のお店が参加する場合、
「地域貢献」「協働の取組み」といった“建前”(?)だけでなく、「売り上げ・
来客数のアップ」という実利的な側面が重視されるのは、ある意味当然でしょう。
その面から言うと、
  まちの駅になる
    ↓
  来客数が増える
    ↓
  売り上げが増える
というモデルコースに乗れるケースは少ないようです(少なくとも短期的に)。


地域の一体化した取組みとして、「じわりじわりと浸透していく」と考えるのが
よいのかもしれません。
*分科会の中で、ある方が、「まちの駅は漢方薬みたいなものだ」と仰って
 いましたが“言いえて妙”だと思います。


さて、帰ってきてから考えたのですが、「まちの駅」の中に「ジョギングの駅」
みたいな機能があったら、個人的には非常に助かります。
ジョギング・ランニングを嗜む者としては、時々、違った風景の中をのんびりと
走りたくなりものですが、そんな時、どこかの「まちの駅」がサポートして
くれないでしょうか。
必要な機能としては、
 トイレ、休憩、水分補給、距離(全体の中で今何キロか?)
などでしょうか。
計20〜30キロほどのコースで、出発時とゴール時は街なかとして、途中に
山の中や川沿いを走れれば最高です。
通ったお店で後で買物をすれば、健康と地域の温かさの二重のメリットを満喫
できると思います。
以上は勝手な提案です。