夕張市の病院「夕張希望の杜」を支援する取組みについて

マスコミ等でたびたび取り上げられる「夕張問題」。
特に「病院」についてはテレビでも何度か特集番組がありました。


村上医師による意欲的な取組みについては、全国的に注目が集まっていますが、
運営面でみると、病院の経営はかなり厳しいようで、その村上医師(理事長)が
個人的に大きな負担までされていると耳にしたこともあります。


その「病院」(夕張市民病院を引き継いだ「夕張希望の杜」)を具体的に支援
する取組みが始まりました。
“仕掛け人”は前佐賀市長の木下敏之氏で、「メルマガ」を活用して具体的
(=金銭的)支援を行おうというものです。
詳細は木下氏のHP(http://www.kinoshita-toshiyuki.net/newsletter.html
で述べられていますが、要は、
 ・なるべく多くの人に購読料無料のメルマガを購読してもらう。
 ・メルマガの内容は、夕張での取り組みや医療に関わる諸問題等を取り上げる
  ので、関心のある人にとっては大変有益なものである。
 ・メルマガの読者が一人増えると100円の広告収入が入り、その半分程度を
  医療法人夕張希望の杜に寄付する。
 ・従って、夕張希望の杜への経済的支援を行うことができる。
というものです。


私も関心があり、かつ、この取組みの趣旨に賛同しましたので、早速購読を
申し込みました。
*直接の購読申込は、http://www.mag2.com/m/0000253983.htmlから。


さて、この「夕張支援メルマガ」という取組み、次の2つの点で注目します。


1.「夕張希望の杜」への有効な支援策となることができるか?

  目的通りの効果を上げることができるかどうか。
  単なる寄付ではなく、インターネットという媒体と購読無料の手軽さが
 どこまで効果を発揮できるか。
  うまくいけば(当然“仕掛人”は狙っているのでしょうが)、「夕張希望の杜」
 への関心を高めながら経済的支援を行うという、「一石二鳥」の効果が期待
 できます(おそらく「一石二鳥」に止まらず、医療一般の問題や地方の
 自治体経営など、「一石四(以上)鳥」の効果を狙っているものと推測します)。


2.「仕組みそのもの」の効果について

  よくWeb2.0の特長の一つとして、
 「一人に1億円の寄付をお願いすることは難しいが、1億人の人間に1円ずつの
  寄付をお願いすることは決して難しいことではない。それを実現するのが
  インターネットの仕組みである」
 というようなものがあります。
  今回の取組みは、その「1円の寄付」さえもしなくて済むものですから、
 この「Web2.0的特長」をさらに活かす仕組みと言えます。
  もしこの取組みが目的通りうまくいったら、その「応用範囲」はどこ
 まで拡がるか、非常に興味があります。


ご関心のある方にはご購読をお勧めします。