豊島区に、アイデア・熱気・金を呼び込むには?-まちづくりの考え方

7月25日、日経ホールで開かれた「公共セクターの不動産活用セミナー」に
行ってきました。


よくある「まちづくりシンポジウム」などと大きく異なるのは、「自治体など
の不動産を使っていかに大きな利益を上げるか?」というビジネスの視点を
基にした内容であること(当然、それを期待して聴きに行ったのですが)。


有効に活用されていない自治体の不動産(土地や庁舎などの建物)は、彼らに
とってはまさに“宝の山”なのでしょう。
様々なアイデアを駆使しようとする視点・姿勢とそのアイデアの一端に触れ、
非常に刺激を受けました。
ここから私が得たものは、いずれ区政への提案等で具体的に活かしていきたい
と思いますし、私にとって充分活かせる内容だと考えています。


ところで、このセミナーを聴いてもう一つ考えさせられたのは、「まちづくり
の考え方」についてです。


いわゆる「まちづくり」を展開していく場合、“素人”である住民等が中心に
なることが、一つの“理想形”とされているような気がします。
自治体だけでなく、国ににもこのような傾向があるようです)
もちろん、このような形でことが済む場合はよいのでしょうが、所詮素人の
集団では、ヒト・モノ・カネ・アイデア等が限られている。
そのため、最終責任のないコンサルタントや事業費増額だけが主目的の
中途半端な建設屋にいいように取り入られ、結局変な形で終わってしまう。
こんなことって結構あるのではないでしょうか。


それならば、いっそのこと最初から利益目的の「不動産活用ビジネス」を
世界中から呼び寄せて競わせ、一番よいアイデアを選択肢とした方がよいの
ではないでしょうか。
彼らに最終的な局面まで任せれば、上記のような「コンサル・建設屋による
食い逃げ」は避けられるはずです。
特に、池袋・豊島区のような大都市の場合、素人集団である地域や商店街
が太刀打ちできる範囲は限られており、より大きなプロジェクトほど、
より大きな“面”を動かせるビジネス・資本が必要になるものと私は考えます。


一度、「池袋・豊島区を、世界のマーケットにさらしてみる」ような試みも
やってみる価値があると思いますが・・・


「庁舎」や「まちの活性化」等、思いもしない解決策が見つかるかもしれません。