マイ「尺八」の変更

hino-katsuaki2006-07-18

先週の土曜日、酷暑の中のジョギングから帰って涼んでいると、急に
玄関のチャイムが鳴りました。
ドアを開けると、近所の方が実に嬉しそうな顔をして立って いました。


実はこの方(私より大分年上の男性)、ご商売として「骨董」 に関わって
おり、私が尺八をかじっているのを知って、
 「日野よお、道具屋の中では時々いいのが出て来るんだよ。
  今度見つけたらもって来てやるよ」
などと言ってくれていました。
その「いいの」が出たので飛んできてくれたという訳です(写真の品)。


当然と言えば当然ですが、同じ尺八に対する評価でも、 「道具屋」と
「尺八屋」(という言葉はありませんが)では 違ってきます。
楽器の外見を重視する立場と、音色を重視する立場の違いと でもいう
ものでしょう(これは私の推測)。


そんな訳で、試しに吹いてみようと思って手にとったら、まず 手触りが
違う(=重厚な感じ)。
そして「さくらさくら」を吹いてみると、音はちゃんと出る。
ということで譲ってもらうことに即決しました。


後でよく見ると、作者の名前が刻印されており、調べると、 既に亡くなった
有名な「尺八奏者」兼「製管師」(作る人) の作品のようです。
前に聞いたことがあるのですが、尺八は年月を経るほどに 赤黒く光って
くるとのこと。今度の“品”はそんな外見を 備えており、思わぬ
“掘り出し物”を手に入れた気分に なっています。


ただ、後はどう「命を吹き込む」か。
これを作った人は、私が吹いている「ルパン3世」や「上を向 いて歩こう」
などは、予想もしていなかったでしょう。
(昨日は「巨人の星」にも挑戦してみました。これはちょっと難しい)
まあ、この辺はこれからじっくり考えていきます。


ということで、昨年から使っているマイ「尺八」を変更しました。