豊島区議会に「面白い(?)陳情」が出されました

昨年12月、議会において(会派の代表者による会議)、
 ①「議員バッジをやめること」
 ②「議員等へのお茶出し(職員による)をやめること」
の2つを問題提起し、どこからも賛成が得られないままうやむや
にされてきました。
(この件については12月のこのブログで説明しています)
http://d.hatena.ne.jp/hino-katsuaki/20051206

しかし、この問題提起に共感していただいた方は結構多く、
このたびある区民の方が、今週から始まる第1回定例会に陳情を
出していただくこととなりました(陳情文は下記の1)2)です)。

「そんなくだらないことにこだわるな」とのご批判も頂戴して
いますが、私は、「こんなことでさえもすぐに決められない
議会は問題だ」と考えています。

ともあれ、傍聴者のいる公の場でどんな議論が展開されるか、
これは見ものになりそうです。
昨年の会議の場では、お茶出しの廃止について、「勝手に飲み物
の持ち込みを許すと、片付けない議員もいて問題になる」という
趣旨の発言も出ましたが、今回もそんな発言が出るのでしょうか。

ご興味のある方は、2月27日(月)午前10時からの議会運営委員会
を傍聴いただきたいと思います(残念ながら私は同委員会の所属
ではないので、“議論”には加われません)。

傍聴ご希望の方は、当日豊島区役所4Fの区議会事務局にて傍聴を
お申し込みください。どなたでも傍聴可能です。


以下が、今回の陳情の文章です
 ↓
 1)「議員バッジの廃止を求める」陳情
 区議会議員の方には、いわゆる議員バッジが支給されている
ようですが、このバッジの存在にかねがね疑問を抱いており
ました。議員バッジがなくても議員の活動に支障があるとは
考えられません。なくてはならない理由・必然性があるので
しょうか。
 一部に、「議員の権威として必要だ」との意見もあるようです
が、権威ということであれば、議員バッジという外見の要素では
なく、政策提案や建設的な議論の活発化によって充分に示せる
はずですし、良識的な区民は、むしろそのような面にこそ権威を
認識するものと考えます。
 どこの自治体議会にも議員バッジがあるようですし、廃止した
場合の金額的な効果は僅かかもしれませんが、「なくてもよい
ものはなくしていく」という観点から、議員バッジを廃止しても
よいものと考えます。
 国会でも議員バッジ廃止の意見が出ていると聞いております。
 他の自治体に先駆けて、豊島区議会で議員バッジが廃止される
ことを望みます。
 以上の趣旨から、下記事項について採択していただきたく陳情
いたします。
          記
・区議会議員への議員バッジの交付をやめること。


 2)「委員会等でのお茶出しの廃止を求める」陳情
 これまで何度か区議会を傍聴させていただいてきましたが、
委員会等において、区議会議員等にだけ、なぜいちいち職員が
お茶運びをするのか、釈然としない気持ちを抱いてきました。
 確かに、長時間議論をするのであれば、何らかの形で水分補給
が必要になるのはわかります。しかし、民間企業等であれば、
必要なものは自分で用意するのが一般的です。あえて職員が
お茶運びをする必要があるのでしょうか。
 私は、以下の観点から、お茶出しは廃止すべきと考えます。
 ①特権・既得権の見直しの観点
   今、公的な立場にある人間に対しては、従来からの様々な
   “特権”的な扱いの見直し・廃止が叫ばれています。議員の
   皆様はどうお考えになるかわかりませんが、一般の区民には、
   お茶出しも議員の“特権”の一種と考えられます。
 ②行政改革の観点
   行政改革の基本は、「やらなくてもよい業務・やめても支障
   のない業務はやめる」ことだと考えます。お茶出しがなく
   なったとしても、区政の運営・区議会の運営に重大な支障が
   出るとは考えられません。お茶出しの廃止は区が進める
   行政改革の方針に沿うはずですし、この業務をやめた職員が
   その時間に別の業務をこなせば、二重のメリットが生れます。

 他区の区議会の中ではお茶出しの慣行がない議会もあると
聞いておりますので、豊島区がこのような慣行を廃止しても
問題はないものと考えます。
 以上の趣旨から、下記事項について採択していただきたく陳情
いたします。
             記
 ・豊島区議会の委員会等において、議員等に対して職員が
  お茶を出すことをやめること。