「豊島区の新庁舎建設問題」について(その2)

 先日このブログで取り上げた「豊島区の新庁舎問題」については、
引き続き、触れていきます。


 現在、区が示している候補地は3つです。
 ①現在の庁舎の場所に建てる。
 ②日出小跡地に建てる。
 ③池袋小の土地に、小学校に代わって建てる。


 区では今のところ、上記の中、②がベストとする“解説”を出しています。
 周辺の再開発に合わせて庁舎を建てれば「安く済む」との説明です。
 

 各案に対する「まちのコメント」を紹介します。
 適否は別として、率直な区民の感想の一部ではないかと私は受け止めて
います。

 
 ①について
  多額の費用をかけて耐震工事をやったのに、建て直しの必要があるのか?
  もう少し待てないのだろうか?
  (これは新庁舎建設そのものに対しての感想とも言えます)
 
 ②について
  この案は、区長が進めている「路面電車」とセットなのではないか?
  庁舎建設は、路面電車のニーズ創出では?
 
 ③について
  池袋西口の強い要望(反発?)があったから、“とりあえず”入れた
  だけではないのか?
  「付け足しの案」として出しただけで、最初から検討する気がない
  のでは?


 以上は否定的な感想のみを敢えて取り上げました。
 前回のブログでも述べた通り、「拙速な進め方」との印象から、このような
反発が生れるのでしょう。


 では、どう考えていけばよいか。
 私は、3年前に構造改革特区提案を出して以来、「ものごとをゼロベースで
見る」癖がついたような気がします。
 これは、「『構造改革特区』的な考え方」とでも言えるものかもしれません。
 この考え方の特徴は(私一人だけの感覚かもしれませんが)、現在ある諸条件
(特に制度上の制限)はとりあえず脇に置いて、「何がベストか?」を考えます。
 そして、その結果生れた「ベストな案」を何とか実現させることを第一に
考えていきます。
 その際、制度的制限などの障害が出てきた場合、そのような障害に対しては、
水戸黄門の印籠のごとく「構造改革特区」という伝家の宝刀を提示して乗り切り
を図る。
 こんな考え方でしょうか。


 庁舎建設についても、こんなスタンスで臨んでいきたいと考えています。
 これからどんな“意外な”案が出てくるか、自分でも楽しみにしています。
 もちろん、私以外の多くの方々からも様々なアイデアが出されることも
大いに期待しています。
 「議論百出」の雰囲気をつくるのは、これからの豊島区にとって望ましい
“経験”となるはずです。