横浜市「ハマリバ収穫祭」を見ての感想

 12月20日横浜市で開かれた「ハマリバ収穫祭」を見てきました。

 
 「ハマリバ」とは、中田市長就任後に発表された「横浜リバイバルプラン」
の略で、この収穫祭は、このハマリバに沿って職員等が工夫した、市役所の
「改善事例」を発表する場です。


 当日は、会場の開港記念館において、職員のプレゼンによる改善事例発表
と、優秀事例を選出するコンテストが行われました。
*内容の詳細は、
 http://www.city.yokohama.jp/me/keiei/engine/hamariba/index.html


 こういう催しを役所がやると、「この程度を大げさにやっているようでは
やはり役所は遅れている」というような批判が必ずあります。確かに、
発表事例の中には、“世間の眼”からすれば、「?」と思われるような
内容もないとは言えないと思いますが(率直な感想)、問題は、かなり
多くの職員が、「改善」の方向へ動き出しているということです。
 それぞれの部署で、小さいながらも現実を見つめ、少しでも歩み出そうと
との“動機”をもつことが重要だと感じました。


 そしてその震源地は、間違いなく「市長が変わったこと」と言えます。
 先日、某大学教授が、
「横浜には山手と下町があり、改革派は山手を支持基盤として政治的な勢力を
結集できる。だから中田市長が当選できた。それと比べ、大阪市は下町のみで
山手がないので、中田市長のような改革派は生れない。
 また、横浜市には飛鳥田市長時代の意欲的な職員が幹部クラスにいる上、
20〜30代の若手もそれなりの意欲をもって市役所を選んできている。
このような土壌が横浜市の改革を推進させている」
との話をされていました(もっとも、同教授は、だから大阪市がダメだと
結論づけるのではなく、“普通の”市長の下でも改革を実現できるような
手法の確立が大事だ、ということが発言の主旨でしたが)。


 以前のこのブログでも触れましたが、やはり自治体再生のキーは「首長選び」
にあります。
 「改革もどき」や「中身のないアドバルーン」などにばかり心を奪われている
首長の下では、職員も住民も動こうとはしないでしょう。


 「当たり前の結論」を改めて実感した一日でした。