「板橋Cityマラソン」を走りました!

日曜日、板橋Cityマラソン(荒川沿いがコース)に参加し、フルマラソンを走ってきました。


完走はできたものの、結果は、今回で4回目のフルマラソン中、最悪のタイムである4時間25分
ほど(正式タイムは後で送られてくるとのこと)。
写真は、スタート前(上)と後(下)ですが、表情が全然違うように、今回は本当にきつい
42.195キロでした。


しかしまあ、今回は事前の練習不足もあり、完走が大きな目標だっただけに、とりあえずホッとしている
というのが正直なところです。


さて、遅れましたが、当日の“実況”も含めた報告です。


今回は家族で参加なので(小5の子どもは1キロ、妻は5キロ)、義父も含めた4人で東長崎駅から
会場に近い浮間舟渡駅へ。
池袋駅から埼京線に乗ると、一見してそれとわかる“同業者”がたくさんいました。
こういう光景を見ると、いつものことながらやる気が出てきます。


会場に着くと、前日までの雨も上がり、天候は曇りで風もほとんどなく、「マラソン日和」かと
思わせるほど。10日ほど前に走った30キロの調子が比較的よかったので、全体的に練習不足ながら、
「ひょっとしたら・・・」という“欲”がちょっと出ました(結果的には、冒頭のタイムに終わりましたが)。


予測はしていたものの、もの凄い参加者の数で、トイレも荷物預け場所も凄い混み様。
おかげで最後のトイレを済まして荷物を預け終わったのが、スタート時間9時の数分前に。
このため、事前準備のストレッチをする間もなくスタート地点に行かざるを得ませんでした。
ただ、後から考えると、スタート時にスタート地点にいなくても別に“失格”になるわけでもなく、
列の後方に並んで遅れてスタートすればいいだけの話なので、焦って損をしました。
(この辺は、次回参加する時のよい“教訓”になります)


自分がスタートのゲートをくぐってから時間がカウントされていくのですが、私の番になるまで20分
ぐらいはかかったでしょうか、やっとスタート。
しかし、「人が多い」「いろいろなタイム(=遅い速いに関係なし)の人が混じっている」ことも
あり、私の周辺の一団はなかなか“走る”ペースになりません。
1キロを通過した時点で7分弱もかかり、前後がつかえて抜かすこともままならず、5キロが30分。
この時点で、スタート前にちょっと欲張った自己ベスト(3時間49分7秒)更新もほぼ無理と
実感しました。


これまでのマラソンなら、この辺りで「自分の目標タイムに適合する“ターゲット”」を見つけて
後ろについていこうとするのですが、今回はめちゃくちゃな人ごみのため、そんな余裕もなく、
ひたすら「自分との闘い」に没頭します。
そのまま走って6キロ過ぎの第2給水地点で給水とトイレの用を足そうとしていると、いきなり
「日野さん!」との声が。
顔を上げると、ボランティアで奉仕参加をされていたボーイスカウト仲間のHさんでした。
こういう“意外性”は「元気の源」になるので、「行ってきます!」と気を引き締めてスタート。
とはいうものの、異常な人ごみのスローペースの解消の目処は全然立たず、結局10キロほどまで
1キロ6分のペースを強いられます。


しかし、10キロを過ぎると、だんだんと集団がばらけてきたため、フォームに気をつけながら、
1キロ5分から5分30秒のペースで比較的気持ちよく走り、スタート地点の板橋区から川沿いを
下り、北区から足立区・墨田区へと順調に進みます。


このまま行けば、自己ベストは無理としても、それに近いぐらいは出せるかもしれないと“楽観”
ムードが出てきたのですが、18キロ過ぎで右足の感覚がおかしくなり重く感じられるようになって
きます。
こんなことは初めてなので、気にしつつ走っていると、今度は19キロあたりで額に異様に汗をかき、
意識が少々ボーっとしてきました。
これも全く初めての経験なので、この時点で正直完走は無理かと考えましたが、「ともかくいける
ところまで行ってみよう」と進みます。
少々ボーっとしたままですが、ペースはそんなに落ちません。
江戸川区小松川の辺りで折り返し、後は「元来た道」を引き返します。


しかし、25キロ過ぎ辺りから、意識は元にもどったものの、ペースがだんだんと落ちてきます。
こうなると、「次の5キロまでなんとかがんばろう!」と、「目先の5キロ」を目標に走り続けます。
そうやって、30キロを過ぎまでやっとやってきました。


ただこの間、給水地点に来るたびに、スポーツドリンクや水、そしてバナナやあんぱんなどを
“補給”して「エンジンをかけ直す」ような状態だったので、給水が待ち遠しく、いつ頃からか
「次の給水」を目標に走るような感じになってきました。
その意味で、今回のマラソンほど「給水のありがたさ」「ボランティアの方の温かさ」が感じられた
ことはなかったです。
余裕がないながらも、感謝の気持ちで一杯になりました。


ところで、走っている最中から気になっていたのですが、これまで参加した3回のマラソン加古川
つくば、島田大井川)とちょっと雰囲気が異なるのは、給水後のコップや食べ残しの散乱状況です。
もちろん、前に進みながら飲食するので、ゴミ箱は給水給食ポイントから離れた地点にもあるのですが、
それを大分過ぎたところにも、大量の“不要物”が捨てられていました。
これまでの3回のマラソンは、そんなに目立つような状態ではなかったので、ちょっと気になりました。
また、給水給食地点で、私は「ありがとうございます」「いただきます」などと声を掛けるようにしており、
これまでのマラソンでもそのようにされる方が結構いたような気がしますが、今回はそのような方が
少なかったような気がします。
いずれもやはり、参加者が多いからでしょうか?
それとも、私の受け取り方の問題か?


さて、そうこうしているうちに何とか35キロ地点へ。
前半はここから少々ギアを入れ直そうかなどと考えていたのですが、もうそんな余裕はありません。
しかし、ここまで来ると、後は最悪“這ってでも”完走はできるとの目処が立ちます。


この辺りになると、4時間切りのタイムは無理なので、次なる目標は「自己ワーストの更新を防ぐ」か、
それがダメなら「4時間30分は切る」に自ずと変わってきます。
それでもだんだんとペースが落ちつつあった矢先、38キロ地点の給水で、今度は別のボーイスカウト仲間
のTさんがいらっしゃるのを発見。
声を掛けられて元気を入れ直し、ゴールをめざします。


ところが、ゴール目前の41キロ過ぎで今度は左足が抜けたような感覚になり、歩幅を極端に小さくしながら
やっとゴールへ。
ゴール手前で、写真をとるべく妻が待っていたので、笑顔をつくり、先日の琵琶湖毎日マラソンの山本選手
のゴールシーンを思い出しながら、両手を拡げてゴールしました。


これまでになかった両足のアクシデントだったのでちょっと“後遺症”を心配しましたが、筋肉系の
疲労が主のようで、大丈夫でした。


大いなる反省は、やはり練習不足です。
25キロ辺りのトイレで隣り合わせになった方と「お互いの反省」をなぜか話したのですが、
「走った距離は裏切らない」というのは本当です。身にしみて感じました。
20キロ・30キロ走をどう日常に組み入れるか、これが今後の課題です。