公民館・公共施設のあり方に関するセミナー
知人より情報提供のあったセミナーの紹介です。
内容は、公民館・公共施設のあり方に関するものです。
近年、経費削減などを目的として、公民館・集会施設等の管理・運営を民間
(企業・NPO・市民など)に任せようという動きが広がっています。
確かに、自治体の財政面等では一定の効果が出ているのでしょうが、
「民営化」の結果として、
・利用者の使い勝手がよくなった
・新たな利用形態が生み出された
などの話はあまり聞かれません。
そして、このあたりが民営化の課題になるはずです。
今回のセミナーでは、これらの点に関する一つのモデルが紹介される
とともに、民営化のあり方に関する議論が展開されるようです。
概略は下記です。
*このセミナーの主催者については、以前このブログでも取り上げた
「私のだいじな場所〜公共施設の市民運営を考える〜」
という本を通じて知りました。
http://machiken.org/mk/modules/news/article.php?storyid=74
記
「お客さん側から企画する場の面白さへ」
滋賀県米原公民館に学ぶ『私のだいじな場所』のつくり方
報告:高見啓一さん(米原市立米原公民館/
指定管理者 NPO法人FIELD専務理事)
進行:西川正(ハンズオン埼玉)
日 時:2007年9月12日(水)19:00〜21:00
場 所:さいたま市民会館うらわ 101会議室
(JR浦和駅東口徒歩7分)
http://www.saitama-culture.jp/urawa/index.html
参加費:1000円
定 員:60名(先着順)
共催:特定非営利活動法人市民活動情報センター・ハンズオン埼玉
協働→参加のまちづくり市民研究会
参加申し込み&お問い合わせ:
ハンズオン埼玉 048-834-2052
mail:office@hands-on-s.org
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滋賀県北部にある米原市立米原公民館。
20代の若者達7人が指定管理者としてこの公民館を運営しています。
事務室の真ん中におかれた3枚の畳の上では、
学校がえりの子どもたちが遊び、
その傍らでは、おじさん・おばさんのお茶飲み話の花が咲く。
その間を臨時職員犬ラッキーが走り回る。
常にまちのいろんな人々が出入りし、
スタッフは、ひたすら、子どもたちやお年寄りの声に耳を傾け、
一緒に遊び、話し、お茶を飲む。
その中で、新たな企画が生まれていく。
キャッチコピーは『お客さん側から企画する場(field)の面白さへ』
単なる貸し館=管理業務をはるかに超えて、
さまざまな学びの場/人の出会いをつくりだしています。
そして、まちの多くの大人が彼らを支えています。
いま全国で公民館が大きく揺れています。
「社会教育の枠をはずしてはいけない」
「貸し館でしょ?だったら民間委託で十分」
「そもそも公民館ってなんなの?」
人によってさまざま。議論がすれちがう場面も多い。
そこで、「社会教育業界」でいま一番のホットスポットである
米原公民館を運営する高見さんをお招きし、
そもそも、地域で人々が学び・交流するってどういうことなのか、
あるいはその学びを支える仕掛けや専門性とはなんなのか、
さらには、民間委託や指定管理者制度をどう考えていけばいいのか、
整理し、考える時間を持ちたいと思いました。
公民館、社会教育関係者に限らず、
高齢者サロンやや子育てひろば、さまざまな公共施設など
地域で場づくりをしたいとお考えの方に、
ぜひご参加いただきたい企画です。
[高見啓一さん]プロフィール
米原市立米原公民館/指定管理者 NPO法人FIELD 専務理事
1978年生まれ。東京都出身。明治大学卒。京都橘女子大学大学
院博士前期課程修了。2001年度より米原市役所(旧米原町)に
5年間勤め、地域振興・公共交通・児童福祉などを歴任。市民と
の取り組みで近畿初方式の「乗合タクシー」を導入したほか、各種
まちづくりの受賞歴も多数。地元の20代のメンバーとともに立ち
上げた「子育ち支援」のNPO法人で、2006年度より米原公民館の
指定管理者に。
館長さんのブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/megumail0523
[西川正]
市民活動情報センター・ハンズオン埼玉副代表理事
『協働→参加のまちづくり研究会』のプロジェクト公共施設の市民運営
を考える調査にてリーダーをつとめ、報告書『私のだいじな場所〜
公共施設の市民運営を考える』の編集を担当、同書は、自費出版で
あるもかかわらず、2400部をクチコミにて販売。話題となる。
http://hands-on-s.org/daiji/