「病児保育事業のフォーラム」に参加して
昨日(5/31)、世田谷で開かれた「病児保育事業」に関するフォーラムに
参加しました。
話をしてくれたのは、今年度から中央区・江東区で病児保育事業を始めた
NPO法人フローレンス(http://www.florence.or.jp/)の副代表・岡本佳美氏です。
「病児保育」という言葉、実は子供を保育園等に預けなければならない親にとって
非常に“切実”な問題を意味する言葉です(私も経験がありますので“実感”が
あります)。
「病児」と言っても、入院が必要な病気の場合は入院すればよいのですが、例えば
子供が朝に熱を出した場合(37.5℃〜)、保育園は預かってくれません。
そうすると、親は仕事に行けなくなります。
さあ、どうするか。
これが「病児保育」の問題です。
ここまでを見ると、非常にニーズがありそうですが、「有効な解決策」が普及
していないのが全国的な実情であり、ここに「新しいビジネスモデル」をもちこんだ
のが、上のフローレンスということになります。
従来の病児保育の場合、大雑把に言うと、“奇特な”病院や保育園がそれ用の
「施設」を備えるのが一般的でしたが、これでは大幅なコスト増となります。
そこで、フローレンスは、次のような特徴で「ビジネス化」をめざしている
ようです。
①専用の「施設」をつくらない。
コスト増の一番の要因の施設を止め、家(子供預かり専門の協力者)での
預かりとする。
②「安定した収入源」として、月額会費制とする。
利用1回ごとの料金とすると、利用頻度の少ない月(風邪の流行がない
季節等)は事業収入が激減するので、定額制として収入を確保する。
このビジネスモデルで、「6年以内に23区に普及させる」そうです。
是非、わが豊島区にも“出店”してほしいのですが、“ビジネス”ととらえた
場合、次のようなことを考えました。
「定額の会費をいただく形態は、保険のビジネスモデルに合うのではないか?」
当たり前ですが、月額会費を払う会員が増えるほど、ビジネスとしては楽に
なっていくはずです(⇒「会費は払うが病気にならない子供」の数が増えるため)。
これは、「万が一」に備えて定額の支払いをする保険商品のモデルと基本的に
類似しています。
しかも、今、保険会社は、「他社と比べた際の商品特性を出そうと必死に
なっている」状態です。
ここに着目して、保険会社との提携はできないか?
このようなことを考え、上記の岡本副代表にも提案しました。
面白い課題なので、「豊島区に病児保育をもってくる」という課題と併せ、
追求していきたいと思います。