「イーブックオフ」を使ってみて考えたこと
先日、初めて「イーブックオフ」で買物をしました。
名前の通り、ブックオフの“ネット版”です(ブックオフの関連会社。社名は
「ネットオフ」)。
実は、政策提案として「中古本の活用」(≒ブックオフの活用)を提案していたことも
あり(http://www.hino-katsuaki.com/polycy/polycy01.html)、前々から利用を試みて
いたのですが、目当ての本の在庫がなかったことから、利用がかないませんでした。
今回は、計8冊の在庫があったので、注文できた訳です。
ネットで受発注確認があった翌日、同社からメールがありました。
内容は、注文した8冊の中の2冊につき、
「出荷に当っての商品確認作業をしたところ、品質の不良が見つかり、“良品”の
代替品の用意ができないため、『代金無償のサービス品』として、一緒に送る」
というものです。
実際、“商品”とともに、「代金無償のサービス品」が送られてきました。
しかし、「品質の不良」といっても、一部にボールペンで線がひかれている程度で
あり、読むには何の支障もないような状態です。
初めて利用した側にとっては、「何か得した気分」を味わった次第です。
さて、これが同社の“演出”の一部かどうかはさておいて(少なくとも、「リピート誘導
策」ではあるでしょう。でも、思惑はどうであれ、私は素直に好感がもてるものだとい思い
すが)、次のようなことを考えました。
会員制の「ネット貸本屋」はできないだろうか?
仕組みは次のようなものです。
・貸本の在庫や店舗はもたない。
・ネットで会員を募り、会員の蔵書を貸本のネタ元とする。
・会社は一種の「出会い系サイト」のようなものであり、借りる側と貸す側のニーズ
の仲介をしてビジネスとする。
・しかし、全くの「出入り自由」とすると、商品や支払い等のトラブルも予想される
ので、「会員のみの利用」として縛りをかける。
ざっとこんなところでしょうか。
確かに、相当数の会員が集まらないと「利用したいニーズ」は大きくならないで
しょうが、可能性はあると思います。
イーブックオフと比べてのメリットは(同様の品揃えができたと仮定してですが)、
①「買う」のではなく、「借りる」のだから、その分金額が安くなる。
(⇒利用はあるのではないか?)
②持っている本の全てを毎日のように読む人間はほとんどいないはずだから、
「手持ちのネタの有効活用」と考えて、“提供”する人間もいるだろう。
(⇒商品の供給もあるのではないか?)
③イーブックオフでは「タダの商品」も、“借りる”となれば、金をとれる可能性が
ある(“買う”に匹敵する商品と考えるから、「売り物にならない」ものが出て
くるのであり、“利用する”をポイントに据えれば、それなりの「売り物になる」
のではないか?)。
「考える材料」としては面白いのではないかと思いますが、いかがでしょうか。